Nでの製図奮闘の日々

Nに製図講習を申し込んだきっかけは、前年の製図試験の当日、Nの営業の人が声を掛けてきたことです。

その日、大阪の製図受験会場は大阪商工会議所でした。製図道具を肩にかけ受験会場に向かう私に声を掛けてきたのはNの営業マンでした。

「落ちると思ってるやろ」「そんなことないです頑張ってください」

こんな会話をしたのを覚えています。

商工会議所のデスクは広く、他の受験生のスペースが全く気にならないくらいでした。

その点では合格した近大の校舎より優れていると感じました。

その後、製図不合格となり、翌年は必ず合格すると自分と嫁さんに誓いました。

Sでの嫌な思い出から、製図試験当日の縁からNの話を聞いてみようと思ったのです。

Sも確かに信頼でき実績もあるのですが去年の嫌な思い出から再び申し込むことへの躊躇がありました。

「またあのバカ講師に当たったら嫌だな」それが一番の思いでした。その点でバカ講師を雇っているSは機会損失をしていると思います。学科で合格したことについては本当に感謝しているのですから。

Nでの授業は坦々とスムーズに進んでいきました。講師の先生は納得いく教え方をしてくれました。

後は自分の努力次第です、学校に問題はない。Sのような嫌な思いもない。

皆、学科合格をしている訳ですから基礎知識は十分に有しているのです。

しかしダメな人は製図に反映する事に不得手なのです。

当時60前で製図板を肩にかけて近鉄電車に乗るおっさんが僕でした

なんでこのこの年で試験受けるんやろ?疑問を持つ人も多いでしょう。

でもしかし合格した後の景色が見たい!と思ったのです。

そして年だからとあきらめる人に勇気を与えられたらと思いました。

こんなオッサンでも取れるんや1級建築士。

だから取れますよあなたにも。

コメント

  1. ヤス より:

    はじめまして!ブログ全部読みました。心が震えました。私は建築士に憧れて25歳で夜間の建築専門学校に通いました。卒業後は仕事に恵まれず建築士として働くことは出来ませんでした。上手い例えをされた方がいて「2級建築士は足の裏に付いた米粒のようなもの」
    それは取らないと気持ち悪いし、取っても食えない。正にその通りで当時の仕事も嫌だったこともあり思い切ってなんとか2級建築士だけは取りました。しかしやはり仕事は見つかりませんでした。当時、実務経験がないと言うことは1級建築士の受験資格がありませんでした。でも最近2019年から2級建築士を持っていれば1級建築士を受験出来ることを知り、50歳からでも1級建築士受かるだろうか…と思い。いろいろ検索していたらこちらのブログと出会うことが出来、とても勇気を貰いました。今は建築とは関係ない仕事してます。
    1級建築士取っても仕事はきっとないでしょう。
    でも僕も誰かに勇気や希望を与えられる存在になれたらいいなと思いました。今、取得を考えています。
    本当に素晴らしいブログ、ありがとうございました。
    スマホのホームに貼り付けていつでも読めるようにしています。

    • hideossss より:

      ヤスさん、コメントありがとうございます。私のブログで少しでも誰かの希望になるならこんなうれしい事はありません。2級をもっておられるならすでに一級の試験を受ける資格がありますね。
      いい時代になりましたね。人それぞれ事情がありますけど勉強することも目標を持つことも振り返れば楽しかった思い出でです。頑張ってください!

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